「知らなかった」では済まない契約書
変わり映えしない毎日を過ごしている僕は、特に書けるようなネタが見つからなかったので、皆様のお役に立つ可能性がありそうなことを、綴ろうかと思います。
お客様のお困りごとは、「旬」というものがあって不思議と同じような話を同じ時期に聞くことが多いものです。
最近の旬はと言いますと、もっぱら以下となります。
『解約予告が思っていたのと違う!』
<事例>
⚫︎解約しようとしたら、解約を宣言してから3ヶ月かかると発覚したようです。
・1ヶ月のつもりでいたので、どうしたら良いでしょうか?
・家賃かぶるとか生きていけないんですけど!?
・今借りているところにお願いすれば期間縮まりますよね?
・住んでいないのに家賃かかるっておかしいですよね!
・だってだって!聞いてないってことは説明されてないってことですよね?
・それだったら、あっち(前に借りた不動産会社)が悪いですよね!
・絶対騙されました!
・こっちは被害者ですし、こんなのおかしいと思います!
はい。だいぶヒートアップしてボルテージもいよいよマックスに近づいてきましたね。
では、ここで問題です。
Q.上記のお客様は、ご自身のご希望通りに事が進んだと思いますか?
A.どうにもなりませんでした。
お可哀想ではありますが3ヶ月間、解約はできず賃料がかかってしまうという事になります。
<要点>
そのように契約書に記載があり、署名捺印が貸主借主共に済んでいるから、というのが理由です。
HUNTER×HUNTER的に言わせれば、”争いを瞬時に打ち滅ぼす古より継承される禁断の暗号書”(ドッキリルールブック)
【聞いてなかったで済んだら契約書いらない】でお馴染み。
それが契約書。
しかし、契約書類にあまり馴染みのない方に、契約書の中をすべて暗記し覚えておいてくださいというのも少々酷ですね。
ですので、契約書の「ここは確実に確認すべき点」をお伝えしてみようかと思います。
◆賃料、管理費、またはそれとは別に毎月かかっている費用
→未来に向けた金額変動はありませんか?1年後に価格が上がるという契約があったりします。
◆契約期間→更新はできますか?
→定期や一時貸しではありませんか?更新できないなどありませんか?更新料の金額は?
◆解約の申し入れから解約までの期間はどの程度ですか?
→解約の時まで覚えておいて欲しい部分です。
◆特約部分
→これについてはよく読んでわからない点があれば担当の不動産会社さんに何度も何度も確認してください。
以上が、特に契約書の重要な部分です。
すでに契約をお済みの方も、契約書を引っ張り出して今一度確認してみても良いかもしれません。
もちろん当店でお借りいただくお客様におかれましては、お客様に不利益になりそうな部分を細かく説明しております。
当然にその時点で、ご不安が残るようでしたら契約を反故にしていただいて一向にかまいません。
この記事が、どこかで誰かが悲惨な目に遭わないようにお力になれば幸いです。ではまた。